2014年10月30日木曜日

ほくろの治療について

ほくろの治療の御相談をよく受けるようになってきました。
ほくろとは母斑細胞とよばれる細胞が増えるもので
良性の皮膚腫瘍です。
悪性化したものを悪性黒色腫(メラノーマ)
とよびます。
ダーモスコープにて診断がほぼつけられます。
治療については
手術的に切除(保険適応)することが望ましいと考えますが、
明らかに良性と判断し、
比較的表面に限局しているものでしたら、
レーザーにて蒸散させることも可能です。
お気軽に御相談ください。



2014年10月23日木曜日

化粧品かぶれ

顔のかゆみで悩まれている方は多いと思います。
化粧品を変えていないのに、あるときから
急にかゆくなってきたということはあります。
シャンプーやリンスにかぶれていることも実は多いのですが、
化粧品にかぶれていることももちろん多いですね。
その場合、どれにかぶれているかを見極めるのは
困難な場合も多々あります。
皮膚症状の分布を頼りに探しますが
最終的にはパッチテストを行うこともあります。
原因となる化粧品が分かり、
皮膚症状も治まれば一安心ですが、
実は、そのあとどのようなものを使えばいいか迷うこともありますね。
当院では、
基礎化粧品をラインアップしているのはもちろんのこと
サンプルを豊富にご用意していますので
まずはお気軽に試して頂けるシステムにしています。
お気軽に御問い合わせ下さい




2014年10月16日木曜日

加齢と乾燥と皮膚のかゆみ

だんだんと寒い季節になってきましたね。
寒くなりに従い、乾燥も強くなってきます。
皮膚も乾燥し易い時期になってきますね。

皮膚の乾燥(=ドライスキン)とは、
角層とよばれる皮膚の最外層の水分含有量が低下した状態ですが、
ドライスキンではバリア機能の破綻が起こり、
かゆみを伝達する神経が皮膚の表面にまで延びてしまうため、
より外部からの刺激に敏感になるといわれています。

ドライスキンでは神経伸長因子の発現量が
神経反発因子の発現量よりも多いため、
ますます神経が延びるといわれています。

これからの季節、乾燥が強まりますが、
保湿剤等によるスキンケアが重要になってきますね。
また、皮膚の乾燥は、残念ながら加齢変化にも伴います。
湿疹がひどくなる前にケアをされることをおすすめします。
お気軽に御相談ください




2014年10月9日木曜日

下腿の紫斑

膝より下に紫斑といって、
皮膚の内出血を見ることがあります。
かゆみが無い場合が多いです。
このような症状を訴えられる方は、実は多いですね。
皮膚に出血を来す原因として
1. 血液自体に異常がある場合
2. 血管に異常がある場合
3. 血流に異常がある場合
に大別されます。
またそれぞれ、
皮膚だけの問題か、
全身においても同様のことが起こっているか
ということを考えなければなりません。

皮膚に起こっている症状から
体全体に起こっていることを見つけることはあります。
皮膚科医の立場からは、そのような病気を見つけることは
重要だと考えていますし、責任を感じています。
気になる症状がありましたら、遠慮なく御相談ください。



2014年10月2日木曜日

手術の適応について

当院では皮膚の腫瘍性病変に手術も行っています。
どんな治療もそうですが、
何かをする場合、
1. そのものが何であり、
2. それを治すためにどのような選択肢があり、
3. リスクはどの程度あり、
4. 得られる利益はどの程度あるか
というようなことを考える必要があります。

例えば
顔に黒いものが出来た場合、
1. 良性のもの(ほくろなど)か悪性か(癌)
2. 手術が必要か
  (良性であれば必要ないでしょうし、
   悪性でも手術以外の方法が考えられる場合もあります)
  日帰り手術が可能か入院が必要か
  顔の変形は起こるのか
   など
3. 手術のリスクはどのようなものがあるか
  出血のリスク
  術後の制限はどの程度あるのか
   など
4. 手術により完治するのか

などの問題があると考えられます。

それぞれの疑問はどれも非常に重要と考えられます。
大学病院で長く皮膚がんの診療に当たっていましたので
大きな手術はいろいろと経験してきました。
ただ、どんな小さな手術でもこれらのことは非常に重要と考えていますので
患者さんと一緒に、できるだけ同じ立場で考えていきたいと考えております。
必要な場合は
大学病院などへの御紹介もできます。
お気軽に御相談ください。