2014年11月20日木曜日

ステロイドを外用すると皮膚が黒くなる?

アトピー性皮膚炎の患者さんからよく
「ステロイドを外用していると皮膚が黒くなりますか?」
と聞かれることがあります。
この答えは、
「はい」でもあり「いいえ」でもあります。
炎症(赤み)があると
治療をします。
治療後には必ず
色素沈着を起こします。
つまりステロイドにより治療して皮膚が黒くなるということは言えるでしょう
ただ、この色素沈着はステロイドによる副作用というよりは
ステロイドにより治癒していく過程と捉えることができます。
またこの色素沈着は必ず消えていきます。
自然に。
でも、ずっと黒いのが残っていることがありますよね
これは、
次の炎症(赤み)がまた始まっているからなんです。
つまり、最初の赤みは黒くなって消えていったのですが、
次の赤みが黒くなってきているのです。
黒みと赤みが混じっていることもよくあります。
ということは、
赤みが起こらないようにコントロールすることが非常に重要です。
あるいは赤くなってもできるだけ早くに抑えていくことが重要なんですね。
このことを実践していくためには、
非常にきめこまかい外用指導が必要です。
トータルのステロイドの使用量を抑えるためにも適切にステロイドを使用していきたいですね。