2014年11月27日木曜日

粉瘤について

粉瘤とは
 皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、その中に垢(ケラチン)などがたまってしまうものです。よく脂肪の塊と思われている場合がありますが、実際は垢がたまっています。袋の中には垢がどんどんたまっていきますので徐々に大きくなってきます。化膿してしまうと痛みを伴なうこともありますし、破裂してしまうこともあるので、注意が必要です。

できる場所は
どこにもでできます。顔や背中はもちろん、頭の中や足の裏にできることすらあります。

化膿したら
軽症の場合、抗生物質を内服してコントロールできますが、症状が進行していると切開して、中味(垢)を圧出する必要があります。
この場合、袋の壁をできるだけ除去しますが、残ることがありますので、再発するリスクがあります。

再発しないようにするには
炎症がないときに、袋ごと切除することが望ましいです。皮膚の表面を切開し、袋を取り出し、皮膚を縫い合わせます。
1週間後頃に抜糸します。

いずれも保険適応の治療になります。