2014年12月11日木曜日

カポジ水痘様発疹症

カポジ水痘様発疹症とは、
ヘルペス性湿疹とも呼ばれ、
単純ヘルペスウイルスが皮膚表面に広範囲に播種する病態です。
顔や首に生じることが多く、水疱が多発します。
いわゆるとびひ(伝染性膿痂疹)との鑑別が重要ですし、
両方を合併することもあります。
治療は、
抗ウイルス薬を内服することですが、
できるだけ早期に内服する必要があります。

カポジ水痘様発疹症を合併する基礎疾患
皮膚の免疫が低下している状態で発症されやすいとされ、
アトピー性皮膚炎の方で合併しやすいといわれています。
特に、湿疹のコントロールが悪い状態の時に、
発症する傾向がありますので
注意が必要です。
再発を繰り返すこともありますので、
基礎疾患であるアトピー性皮膚炎のコントロールが本質的には重要です。