2015年10月10日土曜日

講演のご案内

アトピー性皮膚炎について講演をさせていただく機会をいただきましたので
告知させていただきます。

留萌と札幌です
ご都合がよろしければぜひお越しください。

1. るもい健康の駅
 10月25日 13:00~14:00
  詳細はこちら

2. 札幌プリンスホテル
 11月7日 14:00~
  詳細はこちら





2015年10月1日木曜日

医療法人化いたしました

2015年10月1日より
医療法人社団エステル
桑園オリーブ皮膚科クリニック
として新しくスタートを切ることになりました。
開院して約1年半経ちましたが、
これからも
『地域を愛し地域に愛されるクリニック』
を目指して貢献していきたいと思っています。
これを機に
火曜日の午後を手術日とさせていただくことにいたしました。
外来を行えなくなってしまいますのでご迷惑をおかけしますが
ご了承いただけますと幸いです。
これまでも
平日昼には手術を毎日行っていましたが、
予約がかなり先まで埋まってきてしまいましたので
火曜日の午後を手術枠として抑えることといたしました。
平日昼にもこれまで通り手術は行いますので
宜しくお願いいたします。




2015年7月16日木曜日

手足口病の流行について

手足口病は
コクサッキーA16やエンテロウイルス71 をはじめとするエンテロウイルスによる発疹症で、
乳幼児を中心として夏に流行し、
四肢末端や口腔粘膜に小水疱が出現します。
通常は特別な治療を必要とせずに数日から1週間で治癒します。
しかし、極まれに、無菌性髄膜炎や心筋炎を合併して重症化することがあるので注意が必要です。
5類感染症に属しており、
全国の約3000の小児科定点施設から発生患者数が週単位で報告され、
国立感染症研究所からデータとして提供されています。
この春は例年より多く発生しており、夏の流行が予想されます。
口腔内病変の疼痛対策や経口摂取が不可能になったば場合の脱水対策以外には特に治療を必要としませんが、
経過中に「元気がない、頭痛、嘔吐、高熱」などの症状が見られた場合には、
髄膜炎、脳炎の併発に注意が必要です。
学校保険安全法での取り扱いでは、
条件により出席停止が必要な疾患に分類されています。
流行阻止の目的というよりも患児本人の状態により登校、登園の判断をする
ことになっています。
手洗いの徹底、タオルを共有しないなどの対策が必要と考えられます。


2015年6月11日木曜日

光老化の予防

光老化の予防のために、
日々、紫外線から皮膚を保護することは
とても大切です。
紫外線に当たりすぎると、
体は自然に二つの防御反応を起こします。
一つは皮膚を厚くすること、
もう一つは
色を黒くすることです。
厚い角質層は、薄い角質層よりも効果的に皮膚を保護しますが、
主に紫外線B波を防ぐにとどまります。
皮膚が黒くなるのは、
皮膚が細胞を紫外線から守るために起こした反応です。
紫外線に当たるとメラノサイトがメラニン顆粒を産生し、
メラニンは紫外線を吸収、散乱します。
メラニンが黒く見えるのは、
あらゆる色の光線を吸収するためです。
しかし、だからといって、
黒く日焼けした皮膚が紫外線ダメージを完全に防ぐということではありません。
紫外線A波の一部は皮膚深層にまで侵入し、
ダメージを引き起こします。
日焼けは`皮膚の傷跡' なのです。
効果的な紫外線防止剤を使用することと、
紫外線により失われたビタミン類を補充することが重要です。



2015年5月28日木曜日

光老化の科学

誰でも生まれた時は若い皮膚を持っていますが、
加齢とともに、次第にシミやシワができてきます。
しかしこれは、時の経過が原因なのではなく、
太陽光のもとで時を過ごしたことが原因なのです。
光線のエネルギーを吸収するのはクロモフォアと呼ばれる原子団で、
それぞれが特定の波長のエネルギーを吸収し、
さまざまな反応を起こします。
最も重要なクロモフォアは、
一番光に敏感なパルミチン酸レチノールの形態のビタミンAです。
ビタミンAも光線エネルギーを吸収して分子構造を変えるクロモフォアのひとつで、
ある波長の光子エネルギーを吸収すると、
ビタミンAは活性を失います。
興味深いことに、
このパルミチン酸レチノールを十分に保護できる紫外線防止剤はほとんどありません。
このほかにも、紫外線エネルギーに破壊される分子は数多く存在します。
例えば、DNA, ビタミンC, ビタミンB12などです。


2015年5月21日木曜日

皮膚の老化とビタミンA

20世記初頭に、ビタミンAは発見されました。
ビタミンAは皮膚の健康維持に必要不可欠で、
皮膚の中で非常に複雑な機能を果たします。
ビタミンAは、壊れやすい分子の一つで、
光に当たると壊れます。
空気や水に触れても破壊されます。
皮膚の老化とダメージは、太陽光によって引き起こされます。
このことは、光老化と呼ばれ、
いわゆる老化とは分けて考える必要があります。
例えば、同じ人でも
紫外線に全くあたらない、二の腕の皮膚と
手の甲の皮膚では、
全くその性状が異なることはわかります。
このことは、皮膚の老化において紫外線が
非常に重要な役割を果たしていることの証明です。
この紫外線により、破壊されているのは
ビタミンAであるということが
最近の研究で明らかになってきています。
ビタミンAをいかに効率的に皮膚に取り入れていくかが
スキンケアにおいて重要といえます。



2015年5月14日木曜日

皮膚科学に基づいたスキンケアとは

スキンケアについては、
これまでさまざまな観点から議論されてきました。
特にスキンケアと化粧品については、
情報が氾濫しどうしていいのかわからない場合も多いと思います。
私たちの皮膚は常に太陽光(特に紫外線)にさらされています。
その結果ダメージを受け続けていると言ってもいいでしょう。
そのような変化から守るためには、
「ある特定の重要な成分」を補っていくことが重要と考えられます。
これらの重要な成分は、
私たちの体を太陽光から保護するために皮膚内にもともと存在していますが、
これらは太陽光により破壊されてしまうため、
常に皮膚に補う必要があります。
このことは私たちが太陽光のもとで皮膚をさらしている限り、
生涯変わることはありません。
最近の研究で、
何が皮膚にダメージを与え
ダメージを受けた皮膚が何を必要としているかがよくわかるようになってきました。
複雑な皮膚細胞内の化学反応の過程や、
科学的に有効なスキンケア法について、
すこしずつ、解説していきたいと思います。


2015年5月7日木曜日

緊急対応が必要な皮膚感染症

緊急対応が必要な皮膚感染症として
壊死性筋膜炎というまれな病態があります。
切創、虫刺症、軽微な外傷、熱傷などを契機に発症し、
進行すると四肢切断を余儀なくされ、生命にも関わる
恐ろしい病気です。
下肢によく見られますが、
赤みが生じ、徐々に熱感を伴い、発熱(特に39度台)してきたら注意が必要です。
糖尿病があるとさらに重篤化しやすいとされています。
診断には血液検査が有用ですが、
壊死性筋膜炎を疑う場合、早期にCT等の画像検査が必要ですので、
総合病院との連携が重要です。
みずむしがある方には生じやすいですので
足、脚に違和感を感じ始めたら
お気軽にご相談ください



2015年4月21日火曜日

おかげさまで1周年

開院して1年が経ちました。
「地域を愛し、地域に愛されるクリニックを目指して」
と掲げてクリニックを始めました。
いろいろなことを経験させていただきました。
多くの患者さんとの出会いがありました。
医師としてこれまで多くのことを経験してきたと思っていましたが、
開業してみると、違った視点でいろいろなことに気づかされることもありました。
クリニックとして、診療自体に関わることあるいは、それ以外の部分でも、
細かな点で改善することは多くあると思います。
少しづつでも進めていきたいと考えています。
技術や知識の向上はもちろんですが、
人と人がつながっていくことが重要だと考えています。
微力ながら努力しますので、
今後とも何卒よろしくお願いいたします。




2015年4月9日木曜日

プロペシアのジェネリック (フィナステリド錠)

男性型脱毛症 (AGA) に対してプロペシアが2005年より
国内で承認薬として使用されております。
自由診療ですので価格は医療機関により自由に設定されています。
当院では
28日分として8500円で提供させていただいております。
2015年4月6日に
国内ではじめて承認された後発医薬品として
フィナステリド錠(ファイザー製薬より)
が発売されました。
やはり自由診療となりますが
当院では
28日分で
6000円(税別)で
処方しております。
お求め安くなりました。
お気軽にご相談ください





2015年4月2日木曜日

かゆみ止めの飲み薬と眠気の関係

湿疹や蕁麻疹に対して、抗ヒスタミン薬を投与することがあります。
一般的に、眠気を引き起こすことが多い薬剤とされています。
抗ヒスタミン薬とは、
体内にあるヒスタミンという受容体を邪魔することで
薬理作用が発揮される薬で、この主作用により
皮膚のかゆみを抑えます。
副作用の主なものに中枢神経抑制作用があり、
眠気を引き起こすとされています。
抗ヒスタミン薬が中枢神経へと侵入してしまうことが原因なんですね。
お薬が中枢神経(脳内)へと移行するためには、
血液脳関門を通り抜ける必要があります。
第一世代抗ヒスタミン剤(古いお薬)は脳内へ移行しやすく、
眠気を引き起こしやすいとされていますが、
第2世代(新しいお薬)はその逆とされています。
では、主作用である、かゆみに対する作用はといいますと
第2世代の方が効果があるとされています。
ややもすると眠気のあるお薬の方が、
かゆみにも効きそう、
と感じられている方もいるかもしれません。
また、
この眠気は必ずしも良い(良質の)眠りを生み出すものではありません。
よく眠れたけど、なんか疲れてるということを経験されることもあるかと思いますが、
抗ヒスタミン薬による眠気では深い眠りにつくことができませんので、
眠り薬として使用するには好ましくないと言えます。

症状やライフスタイルに合わせて適切な抗ヒスタミン薬を選んでいくことをお勧めします




2015年3月19日木曜日

ビタミンCについて

ビタミンCは以前よりさまざまな領域で取り入れられています。
皮膚にとっても非常に重要です。
ビタミンCには、
コラーゲンを増やす作用と皮脂の分泌を抑制する作用があります。
にきびの予防や毛穴の開大を抑制することができます。
抗酸化作用もありますので、アンチエイジング作用も注目されていますね。
問題はその取り入れ方だと思います。
全身的に作用させるためには、内服あるいは点滴という方法がありますが
いずれも質が重要と考えます。
サプリメントにもビタミンCはいろいろありますが、
剤型等にもこだわる必要があります。
また、皮膚の局所に作用させる場合、
吸収率は必ずしも高くはありませんので
イオン導入により吸収させる必要があります。
ただ、何となくビタミンCを取り入れるのではなく
その方法等について、こだわってみてはいかがでしょうか



2015年3月12日木曜日

「いぼ 」ということばについて

「いぼ が出来ましたとか」
「これはいぼですか?」
などと質問を受けることがあります。
その中には、いわゆるいぼに相当するものもありますしそうではないものもあります。
皮膚科でいう「いぼ」とは一般的にウイルス性疣贅(尋常性疣贅)
というものを指します。
パピローマウイルスによる皮膚の感染症です
つまりうつるものですね。
そのほかに似て異なるものに
「みずいぼ」があります
こちらは伝染性軟属種というものを指します。
やはりうつるものです。
そのほかに
首に黒いブツブツが増えてくる状態として
「スキンタッグ」
もいぼと称されることもありますし、
顔に茶色っぽい盛り上がりとして生じる
「脂漏性角化症」
もいぼと称されることもあります。

また、タコやウオノメといぼを混同されることもあります。
いぼはうつものですが
タコやウオノメはうつるものではありません。
同じ場所に慢性の刺激が加わることにより生じます。
盛り上がったところを除去するのが一番です。

皮膚病は俗称があるものが多いですが、正しい診断が重要です。
あまり自己判断されない方がいい場合もありますので
お気軽にご相談ください




2015年2月26日木曜日

3月14日(土)


3/14
10:30 までの受付とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが
何卒宜しくお願いいたします


皮膚リンパ腫について

皮膚にもリンパ腫というものがあります。
特に他の臓器に病変を認めないものを
原発性皮膚リンパ腫と呼んでいます。
実は、非常に多くの病気がこの中には含まれていて専門家にとっても
診断を最終的に導くまで容易でない場合が多いです。
最も頻度の高い菌状息肉症は、
アトピー性皮膚炎や乾癬と誤診されている場合も多くあります。
初期病変を見分けるのは、難しい場合が多いですが
皮膚生検による病理検査や、血液検査により
診断は可能ですので、
お気軽にご相談ください。


2015年2月22日日曜日

皮膚の老化と光老化について

年を重ねるとシミやシワが増えてきます。
イボ(脂漏性角化症)も増えてきます。
しかし、実は単に年を重ねたから生じたものではありません。
たとえば、
お年寄りでも紫外線を浴びない部位(二の腕など)は
色が白く、シワもありません。
つまりシミやシワが生じるのは、
慢性の紫外線暴露によるものと言えます。
このことを光老化と呼びます。
通常の老化(紫外線とは別の)では、皮膚は薄くなっていきます。
しかし光老化では皮膚は厚くなり、色も濃くなっていきます。
主に紫外線に対する防御反応として、
さまざまな変化を起こすためと考えられています。
弾性線維が機能しなくなるため皮膚の張りが無くなり、シワや、
たるみができます。
若い時には、紫外線を気にしなくても
皮膚に変化は見られません。
しかし、30代頃から少しづつその変化に気づき始めます。
いかにして紫外線と戦っていくか

皮膚の状態を保つ秘訣と言えると思います。
すでに浴びてきた(長年の)紫外線について
後悔しても取り戻せません。
今後の紫外線対策ももちろん重要ですが、
すでに生じてきている変化にもできるだけ早く対策をすることは重要です。
お気軽にご相談ください


2015年2月12日木曜日

ベピオ

にきびの治療薬が新しく承認されました。
海外ではかなり古くから使用されていたものですが、
ようやく日本でも使用できるようになります。
にきびの治療については、
残念ながら日本は海外と比較して遅れている感は否めません。
ベピオゲル2.5%は、有効成分である過酸化ベンゾイルの
抗菌作用と角質剥離作用により炎症性皮疹および非炎症性皮疹を改善します。
抗菌作用
過酸化ベンゾイルは強力な酸化剤であり、
分解により生じたフリーラジカルが細菌の膜構造、DNA, 代謝などを直接障害して、
抗菌作用を示します。
角質剥離作用
閉塞した毛漏斗部において、過酸化ベンゾイルの分解により生じたフリーラジカルが、
角質中コルネオデスモゾームの構成タンパク質を変性させることにより、角質細胞同士の結合が弛み、角質剥離が促進されます。

4月には使用できるようになるようです。
にきびの治療には難渋することも多々あります。
新しい選択肢として期待したいですね。


2015年2月6日金曜日

ラミクタール錠による重篤な皮膚障害について


 抗てんかん薬、双極性障害治療薬であるラモトリギン(販売名:「ラミクタール錠」)について、
2月4日に厚生労働省医薬食品局安全対策課から「安全性速報」が発出されましたのでお知らせいたします。

1.皮膚障害の発現率は、定められた用法・用量を超えて投与した場合に高いことから、用法・用量を遵守すること。

2.発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え、発熱、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹等の症状があらわれた場合は、直ちに本剤の投与を中止すること。

3.重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。

4.患者又は家族に対し、皮膚障害の初期症状があらわれた場合は直ちに受診するよう指導すること。

とのことです。
本剤による重症薬疹(薬剤性過敏症候群、中毒性表皮融解症等)はよく知られていたことですが、
特に昨年9月からの4ヶ月の間に4例の報告があり、いずれも死亡されたとのことで、
厚生労働省よりあらためて注意喚起されたようです。
もちろん頻度はまれですが、注意が必要ですね。



2015年1月29日木曜日

皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第2版

日本皮膚科学会で作成されているガイドラインが改定されました。
特に悪性黒色腫(メラノーマ)に関するところを幾つかご紹介したいと思います。
いずれも質問に対する推奨文という形式です。

1. 巨大型先天性色素細胞母斑に対してメラノーマの発生予防を目的とした予防的切除は勧められるか
  巨大型先天性色素細胞母斑患者がメラノーマを発生する危険性は有意に高く、若年で発生することが多いため、学童期に終了するような予防的切除を考慮してもよい。

> 一般的に生まれつきあるほくろは悪性化するリスクが低いとされていますが、巨大なもの(20cm以上)ですとリスクがあるということです


2. メラノーマの早期診断を目的としたダーモスコピーの使用は勧められるか
 ダーモスコピーに習熟した医師が用いればメラノーマの早期診断に役立つので、使用を強く勧める。

>ダーモスコピーによる診断は、皮膚科医にとっては日常的に行われることですので、当然ですが、有用性が改めて認められています。

3. メラノーマの原発巣に部分生検を行ってもよいか
 全切除生検が困難な大きな病変では部分生検を行ってもよい。

>以前は、メラノーマを疑う場合、部分生検をするべきではないとされていました。腫瘍を拡散してしまう可能性があると考えられていたからです。しかし、最近の研究で、局所再発率、生存率に差はないということがわかってきました。

他にも多くの質問に対する推奨文が掲載されています。
個人的に興味があるものを掲載させていただきました。

2015年1月22日木曜日

頭のふけ、かゆみ

で悩まれている方は多いとおもいます。
いろいろシャンプーを試してみたり、
1日に何度もシャンプーをしてもよくならないと
ご相談される方も多くあります。
そもそもふけとは何なのでしょうか
皮膚科学用語では
鱗屑というものをさします。
皮膚は一定の周期で生まれ変わっていますが、
最終的に鱗屑として剥がれ落ちていきます。
ですから、常に鱗屑、つまりふけはできているわけです。
ふけが気になるということはその量が通常よりも多いということを意味します。
鱗屑が多くなる原因として、皮膚自体に炎症を伴っている場合がほとんどです。
また、炎症の原因は以下の場合がほとんどです。
1. 脂漏性皮膚炎
2. 接触皮膚炎
3. 尋常性乾癬

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い場所(特に被髪部位)に湿疹を生じるもので
ふけを生じる代表的な疾患です。

接触皮膚炎とは、かぶれのことですが、
シャンプー等によるかぶれをしっかりと調べておくことが重要です。

最後にまれですが尋常性乾癬という皮膚の病気があります。
こちらは、皮膚(特に表皮)のターンオーバーが亢進してしまう病気ですが、
新しい治療が増えてきている領域です。

いずれにしましても、しっかりとした診断のもとに治療が行われるべきですので
お気軽にご相談ください。



2015年1月15日木曜日

プロトピック軟膏

プロトピック軟膏はアトピー性皮膚炎に有効性のある外用薬で、
ステロイドとは別の機序で免疫を抑制することができます。
長所は
1. ステロイド外用薬のストロングクラスと同等の効き目がある
2. ステロイド外用薬にみられる皮膚萎縮を来さない
3. 正常な皮膚からは吸収されないため、予防的に外用することも可能

注意することは
1. 使用直後に刺激感が起こることが多い
 (徐々に慣れることが多い)
2. びらんを伴った皮膚炎には使用できない
3. 妊娠中は使用できない
4. 紫外線療法を実施中には使用できない
5. 2歳未満には使用できない
6. 1回あたりの塗布量は5gまで(成人)
7. 小児の塗布量は適宜減量する (小児用プロトピック 0.03%)
  2~5歳: 1g
  6~12歳:2~4g
  13歳以上: 5g


2015年1月8日木曜日

あけましておめでとうございます

今年も宜しくお願い申し上げます。
昨年4月に開院して以来、あっという間に時間が過ぎました。
その間にもさまざまなことがありましたし、
私自身もいろいろと考えを少しずつですが変えてきた部分もあります。
その中で、
地域を愛し、地域に愛されるクリニックを目指す
という理念に常に立ち返りながら診療を続けていきたいと思っています。
実践するのは、簡単ではありませんが、
これについてはぶれずに頑張りたいと思っています。
これからも何卒宜しくお願い申し上げます。