2014年12月18日木曜日

しもやけ

しもやけ(凍瘡)は、
冬に多く気温が4〜5度で1日の気温の差が10度以上になると生じやすいと言われています。
冷たい空気にさらされた後、血行の悪くなりやすい場所、
特に手足の指先、耳たぶ、頬、鼻などに症状がでます。
皮膚が赤くなり、水ぶくれを生じることすらあります。
かゆみが強くなることもあり、掻破による湿疹化も問題です。
子供に多い病気ですが、女性では大人になっても繰り返す人もいます。
しもやけの治療は、
ビタミンEの塗り薬が使われます。症状が強い場合には、ビタミンEの飲み薬や漢方薬も有効です。

予防が大事
入浴時にマッサージをしたり、お湯(40度程度)と水(常温)に交互に浸けることも効果があります。

しもやけに似ている病気
若い女性の場合、膠原病(特にエリテマトーデス)により同様の症状が出現することがあります。
血液検査で診断可能ですので、調べておくことは重要です。




2014年12月11日木曜日

カポジ水痘様発疹症

カポジ水痘様発疹症とは、
ヘルペス性湿疹とも呼ばれ、
単純ヘルペスウイルスが皮膚表面に広範囲に播種する病態です。
顔や首に生じることが多く、水疱が多発します。
いわゆるとびひ(伝染性膿痂疹)との鑑別が重要ですし、
両方を合併することもあります。
治療は、
抗ウイルス薬を内服することですが、
できるだけ早期に内服する必要があります。

カポジ水痘様発疹症を合併する基礎疾患
皮膚の免疫が低下している状態で発症されやすいとされ、
アトピー性皮膚炎の方で合併しやすいといわれています。
特に、湿疹のコントロールが悪い状態の時に、
発症する傾向がありますので
注意が必要です。
再発を繰り返すこともありますので、
基礎疾患であるアトピー性皮膚炎のコントロールが本質的には重要です。



2014年12月4日木曜日

そばかすの治療

そばかすは頬に小さな色素が増える状態で、思春期に目立つようになります。
夏に日光照射により増悪し、冬には薄くなることもあります。
美白剤の外用等により薄くなることもありますが、
そばかすにはIPLと呼ばれる光治療が有効とされています。
当院ではソラリという機器を用いて行っています。
かさぶた(痂皮)の形成が少なく、
その日から化粧もできます(ダウンタイムが少ない)
ので、
比較的広範囲にメラニンが沈着しているそばかすに対しては
負担も少ないと考えています。
お気軽にご相談ください