2015年3月19日木曜日

ビタミンCについて

ビタミンCは以前よりさまざまな領域で取り入れられています。
皮膚にとっても非常に重要です。
ビタミンCには、
コラーゲンを増やす作用と皮脂の分泌を抑制する作用があります。
にきびの予防や毛穴の開大を抑制することができます。
抗酸化作用もありますので、アンチエイジング作用も注目されていますね。
問題はその取り入れ方だと思います。
全身的に作用させるためには、内服あるいは点滴という方法がありますが
いずれも質が重要と考えます。
サプリメントにもビタミンCはいろいろありますが、
剤型等にもこだわる必要があります。
また、皮膚の局所に作用させる場合、
吸収率は必ずしも高くはありませんので
イオン導入により吸収させる必要があります。
ただ、何となくビタミンCを取り入れるのではなく
その方法等について、こだわってみてはいかがでしょうか



2015年3月12日木曜日

「いぼ 」ということばについて

「いぼ が出来ましたとか」
「これはいぼですか?」
などと質問を受けることがあります。
その中には、いわゆるいぼに相当するものもありますしそうではないものもあります。
皮膚科でいう「いぼ」とは一般的にウイルス性疣贅(尋常性疣贅)
というものを指します。
パピローマウイルスによる皮膚の感染症です
つまりうつるものですね。
そのほかに似て異なるものに
「みずいぼ」があります
こちらは伝染性軟属種というものを指します。
やはりうつるものです。
そのほかに
首に黒いブツブツが増えてくる状態として
「スキンタッグ」
もいぼと称されることもありますし、
顔に茶色っぽい盛り上がりとして生じる
「脂漏性角化症」
もいぼと称されることもあります。

また、タコやウオノメといぼを混同されることもあります。
いぼはうつものですが
タコやウオノメはうつるものではありません。
同じ場所に慢性の刺激が加わることにより生じます。
盛り上がったところを除去するのが一番です。

皮膚病は俗称があるものが多いですが、正しい診断が重要です。
あまり自己判断されない方がいい場合もありますので
お気軽にご相談ください